2020.12.8-13 フランス・パリにあるGalerie Planète Rougeにて開催中の「日仏友好オリジナル切手展 in パリ」に作品「桜の洞窟」を出展しました。
日本の切手とフランスの切手
今回の展覧会は「切手誕生180周年記念 日本・フランス交流企画」と銘打たれており、参加アーティストの作品を日本とフランスそれぞれの郵便切手に落とし込み、そちらをメインに展示をするという企画です。制作された郵便切手は実際に切手として使用することができ、各国の異なるフォーマットから作品を観るというのはとても新鮮な体験です。
「桜の洞窟」というプロトタイプ的作品
切手に使われた作品「桜の洞窟」は若松にとって、特殊な位置付けの作品です。今のようにアルミ板にエポキシ加工して出力する製作仕様が定まる以前、テストとしてジクレー出力を行うために制作した作品であり、通常のフォトグラファーの作品のようにアクリルマウントしてある作品というだけでなく、桜の風景と洞窟の風景はフォトレタッチによって合わされたものという意味合いの方が大きいかもしれません。表現やモチーフの方向性は制作活動を続けていく中で移ろい変わっていくものですが、「桜の洞窟」のような構成には向かわないのがハッキリしているため、こういう大胆なレタッチでの構成は最初で最後ということになるでしょう。
フランス・パリの空気感
今回の会場Galerie Planète Rougeはパリにあります。以前のルーブル美術館の展示の際も今回も現地に伺うことはできませんが、いつかそのリアルなパリの空気には肌で感じてみたいですね。自分自身の技法で日本の風景とどう異なって現れるのか。いつかの目標です。